刑事事件における「冤罪」とその予防方法について

刑事事件の「冤罪」の定義について

黒く光るハーレーダビッドソン冤罪の定義は法学方面においても統一した見解があるわけではありません。
ですが、刑事事件との絡みで言うなら、「事件とは関係のない人に対して裁判所が有罪判決を言い渡すこと」と定義することができます。

なぜ「冤罪」が無くならないのか?

まず、どのようにして冤罪だと判断されるのかをはっきりさせておきます。
容疑者本人による主張が一番わかりやすいのですが、裁判の審議の過程において容疑者に疑いがかけられたりすることもあります。
人間の判断することに完璧はありませんが、それでも刑事司法制度が不十分だった昔であればともかく、今もなおこうした悲劇は起こりえます。
冤罪がなくならない原因については、まず刑事司法の現場に関係する人たちの中に、日本国憲法における人権尊重の精神が十分身についていないというのが挙げられます。

別件逮捕が冤罪を誘発している可能性

また、ある事件の容疑者として逮捕するために、別の事件を理由として逮捕するという「別件逮捕」も理由の一つに挙げられます。
警察による取り調べが総じて密室であり、そこでの暴力的な取り調べが結果として容疑者に嘘の自白を強いてしまうことも大きな問題となっています。
他には証拠のねつ造や隠ぺい、ずさんな鑑定結果による判断ミス、裁判官の警察や検察への同僚意識といったものも挙げられますが、こうした誤りが起こらないようにするためには、これまで述べてきた原因を防止するようにすればいい、ということになります。

取り調べの可視化が求められています

つまり、人権尊重を主とした捜査を警察側に徹底させ、密室体質の取り調べをオープンなものにし、ビデオ撮影などの記録を残しておくこと、可視化です。
他にも証拠の隠ぺいが可能な今の制度のルールを改善するという方向も考えなくてはなりません。
そして何より私たち一人ひとりが、冤罪はいつ自分の身に降りかかってきてもおかしくないという危機意識を持つこと、そして警察に逮捕された人があくまで「容疑者」でしかなく、「犯人」と確定されたわけではないという常識を持つことが大切です。