刑事事件の「送検」手続きと「検察審議会」について

逮捕後に被疑者は「送検」されます

刑事事件は容疑者の身柄ないし証拠を警察が検察官に送致します。
それを送検と言います。
その検察官が起訴に値するかどうかを下します。

刑事事件では「送検」の段階で市民の感覚が取り入れられることが大切

基本的には検察官が起訴しないかぎり刑事事件の裁判は起こりません。
しかし、事件の内容によっては市民感覚と大きくかけ離れた判断を下すことがあります。
というのも検察は法的に有罪にならないと思ったものはどんな非人道的なものでも起訴にしないからです。
例えば、飲酒運転で死亡事故を起こしたときも、市民の感覚よりも軽い罪状で起訴されてしまいました。
それでは市民は納得できるわけがありません。
そのために検察審議会が設けられています。

検察審議会の機能と役割について

これは検察の不起訴に納得がいかないとき、市民が変わりに起訴に値するかどうかを審査するところです。
大きな事件や事故が起こったとき、検察審査会が開かれることがあります。
無作為に選ばれた市民が審査するため裁判員制度と似たような形です。
検察審査会も裁判員制度も市民の感覚を裁判に反映させるために取り入れた制度となります。

検察審議会の制度上の欠陥について

ただし、これでも市民の感覚を取り入れるのに万全かと言うとそうでもありません。
なぜならば、警察が検察官に送致しなければ検察審査会も開くことができないからです。
警察が恣意的に送検しないとなれば、市民は裁判を起こすチャンスが失われてしまうため、大きな問題となってきます。
刑事事件において警察も市民の力によって送検できるシステムを構築するべきという議論がされているのです。
このように逮捕や送致でも市民の感覚が取り入れられるようになれば、司法制度にも大きな変化を齎してくるかもしれません。
特に法案の改正を促すように国会に大きくアプローチすることとなります。